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過酷な業務で自死を選択した事件

こんにちは、亀仙人です。(^^);


若い女性が過酷な業務で疲弊して自殺してしまった事件に
心が痛みます。


亀仙人は若い頃に月の残業が250時間超という過酷な時期を
過ごしたことがあります。

この頃はスキルアップを目指していたので、上司にも
進言してわざと過酷な環境に身を置いたということもあります。

ほぼ360日24時間を3年ほどとことんやりましたが
その話はまた別な機会でやることにします。


私の仕事は装置を開発する設計業務だったので比較的スパンが
長く、その計画日程の中で節目を守ったり、他のしわ寄せを
受けたり、トラブルシューティングに追われたりで生じる
長時間勤務でした。そして同じようなプロジェクトを複数抱えて
いましたので、いつもどれかが火を吹いていました。
それでも、全体のスパンの中で工夫して処理できました。


ところが、今回の事件はちょっと違うと思いました。

広告代理店の方がどういった仕事をされているかはよく知りませんが、
企画書を書いたり、データを整理して分析・報告したり、
各方面と調整しながらプロジェクトを進めて行ったりと
そういったものではないかと推察します。
(違ってたら申し訳ありません)


最近やった仕事で、他部署の指揮下で行う部分仕事、
まあ下請的な仕事を切り出されたものがありました。

リーダーは他部署で全体像を見せてくれず、日々の業務が小さい
単位ながらすべて特急あるいは今日中というものでした。

日々目いっぱいの集中度でこなしているところに、数日前の
アウトプットの修正を求められたり、計画変更で予定が急に
タイトになったりという外乱に晒され、詰め詰めの状況に
追い込まれていきます。

計画責任が自分にないので、全体の調整の中でこなすこともできず、
超タイトな時間配分の中に常に身を置く状況でした。

正直これは消耗します。
明日の計画など以前に、今日を終わらさないと帰れない。
そこに向けて集中している最中に襲ってくる変更・修正の嵐。

リーダーがスカだと、後手を踏んだ案件の尻ぬぐいを、時間を
短縮することでリカバリーを求められます。

そして、計画が後ろ一杯なのをあたかも自分のせいであるように
罵られます。

後ろ一杯の計画をつまずかせると、自分がプロジェクトをコカしてしまう
というプレッシャーを受けます。


私のような百戦錬磨でもこれはキツいなと感じたので、
若い女性では例え優秀でもかなりのものだったのでは
ないでしょうか。

この激務が上司の愛情ある指導(鍛錬)であればまだ別な解釈
もありますが、どうもパワハラに近いようなプレッシャーの
中に置かれていたように思います。

また、高学歴の女性であるが故に、身だしなみも要求されます。
男性社員なら会社に泊まりこんで髭ぼうぼうという選択も出来ますが、
うら若い女性は毎日帰ってシャワーを浴びて寝て起きて着替えてメイクして
というプロセスから逃れられません。


そのような毎日で消耗していったかと思うと、胸が詰まります。

激務は、消耗するためではなく、自身を引き上げるために取り組んで
欲しかった。


国家プロジェクトを動かすような大手広告代理店の業務がホワイト
とは思えませんが、社内での競争も激しく、日々馬車馬のように
走ってなんぼという世界かとは思いますが、人格否定や
女性蔑視はいただけません。


過酷な業務に消耗してしまって心を病んでしまい、鬱になったり
最悪は自死を選択してしまう者も、毎年のようにあります。

競争社会とはいえ、自ら試練を望む以外にはこのような激務は
やめていただきたいと思います。


そのそも残業は会社が命じるものではないのですか。
業務を与える相手の体調・能力・疲労度などを勘案して負荷を
調節するのは上司の仕事です。

この会社の、上司の能力を露呈してしまった事件だと思います。
自死を選択していまった彼女が弱かったとか、そういう問題では
ありません。

自ら意識高いことを求められすぎる、今の社会の風潮にも
問題があると思います。

ワークライフバランスなどときれい事を言っている割には
大手でも全然だめですな。



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